ヴィブラート可視化データ集

あなたはヴィブラートを見たことがありますか?

当サイトへのリンクは自由とします。  最終更新日:2008.12.19

by Amateur_Cellist

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チェロのヴィブラート波形


以下の、P1、P2・・・をクリックしてください。それぞれ10秒分の波形が表示されます。 波形の見方

※youtubeからSarahChangのデータです new  

私の好きなヴァイオリニストの一人、サラチャンです。あの粘っこく骨太で伸びやかな音の秘密を以下の波形から見出してください。

・パガニーニ作曲 カンタービレ P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8 P9 P10 P11 P12 P13 P14 P15 P16 P17 P18 P19 P20  new
 注)元々の音源で録音レベルの関係か音割れがあり、波形に影響してしまったようです。その辺り、割り引いてご覧願います。

 動画はここをクリックしてください。

※チャイコフスキー、懐かしい土地の思い出より、メロディ(外国の一流奏者10名)

あの美しい曲です。心が癒されますね。私の大好きな曲のひとつです。 17小節目にG線の開放弦が現れますので、その音から調弦のピッチを得ています。
往年の名ヴァイオリニストの演奏も加えておきました。

 また演奏者名を公開しましたので、皆様の方で音源を入手することにより音源と波形の比較も可能となります。お試しください。

No.1   P1 P2 P3 P4    (A:445Hz)  Borika Van Den Booren
No.2   P1 P2 P3 P4    (A:443Hz)  Corey Cerovsek
No.3   P1 P2 P3 P4    (A:443Hz)  Dmitri Berlinsky
No.4   P1 P2 P3 P4    (A:444Hz)  Joseph Silverstein
No.5   P1 P2 P3 P4 P5  (A:447Hz)  Lydia Mordkovitch
No.6   P1 P2 P3 P4    (A:445Hz)  Martin Beaver
No.7   P1 P2 P3 P4    (A:439Hz)  Nathan Milstein
No.8   P1 P2 P3 P4    (A:444Hz)  Patrice Fontanarosa
No.9   P1 P2 P3 P4 P5  (A:447Hz)  Tossy Spivakovsky
No.10  P1 P2 P3 P4    (A:442Hz)  Xue Wei

 No.9さんの波形を見ていただくと分かりますが、最後のG線開放弦に音程が変化するヴィブラートがかかっています。どのような方法で行っておられるのか、興味がありますね。G線の上駒付近を1の指で操作しているのかな?

※ラヴェルのツィガーヌ(外国の一流奏者16名の波形です) 

 最初の約1分のデータです。この部分はヴァイオリンソロのみで演奏され、テクニックの違いがもろに現れます。冒頭部は通常ガツンと出るのが当たり前と思っていましたが、そっと出てクレッッシェンドする方もおられて面白いですね。ヴィブラートの速さ&大きさも様々で、個性が良く出ています。冒頭部で比較すると、大体7Hz前後のようです。しかし、中には8Hzに迫る方もいらっしゃいます(非常に有名な方です)。所謂、痙攣ヴィブラートと呼ばれるもので、個人的にはかなり聞き苦しいです。私はヴィブラートは速くて7Hzまで、と考えています。
 尚、ここでは開放弦が現れずどのようなピッチで調弦しているのか不明のため、仮に全員A:445Hzとして調整しました。全体のピッチを見る場合、その辺を考慮の上ご覧ください。

 また演奏者名を公開しましたので、皆様の方で音源を入手することにより音源と波形の比較も可能となります。お試しください。

No.1   P1 P2 P3 P4 P5 P6  Anne Sophie Mutter
No.2   P1 P2 P3 P4 P5 P6  Arthur Grumiaux
No.3   P1 P2 P3 P4 P5 P6  Christian Ferras
No.4   P1 P2 P3 P4 P5 P6  Gil Shaham
No.5   P1 P2 P3 P4 P5 P6  Ida Haendel
No.6   P1 P2 P3 P4 P5 P6  Issac Stern
No.7   P1 P2 P3 P4 P5 P6  Itzhak Perlman
No.8   P1 P2 P3 P4 P5 P6  Joshua Bell
No.9   P1 P2 P3 P4 P5 P6  Lara St. John
No.10  P1 P2 P3 P4 P5 P6  Leonidas Kavakos
No.11  P1 P2 P3 P4 P5 P6  Marat Bisengaliev
No.12  P1 P2 P3 P4 P5 P6  Maxim Vengerov
No.13  P1 P2 P3 P4 P5 P6  Michael Rabin
No.14  P1 P2 P3 P4 P5 P6  Sarah Chang
No.15  P1 P2 P3 P4 P5 P6  Sergey Khachatryan
No.16  P1 P2 P3 P4 P5 P6  Vadim Repin

※タイスの瞑想曲(閲覧者からの投稿データです) 

 閲覧者の方から、無伴奏のタイスの瞑想曲を投稿していただきました。ありがとうございます。演奏者は日本人だそうです。演奏はとても素晴らしく、かなりの腕の方のように思います。音源データのUPは不可とのことですので、波形データのみにします。音質がいいので、かなりきれいに波形抽出が出来ました。

    P1 P2 P3 P4    (A:442Hz)  5.7〜6.2Hz 90cent

 10名のタイスに比べて、少し遅めで大き目のヴィブラートです。聞いていて心地いいです。

※アジア出身の中堅ヴァイオリニスト(チョーリャン・リン)です 

素晴らしい音色の持ち主で、テクニックは抜群でありながらそれを前面に押し出すことも無く、ごく自然な歌心とリズム感は絶妙です。私のお気に入りの演奏家の一人です。

 ・シューマンのロマンス Op94-2
   P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8 P9 P10 P11 P12  (A:440Hz)

 ・クライスラーの愛の悲しみ
   P1 P2 P3 P4  (A:440Hz)

※タイスの瞑想曲(私の音楽仲間(日本人)の演奏です) 実際の演奏が聴けます

演奏はここをクリックすると、ダウンロードできます(本人の承諾を得ています)。 演奏を聞きながら、波形を見てください。いろんな発見があると思います。

    P1 P2 P3 P4    (A:439Hz)

ヴィブラートの速度は5.5〜5.8Hzくらいで、10名のソリストに比べると少し遅めです。(最後の音は5.0Hz)。でも美しい演奏ですね。

※タイスの瞑想曲 (外国の一流ヴァイオリニスト10名(順不同)の波形です)

  それぞれのデータに音律線(純正律とピタゴラス律)を加えました。これにより、各奏者がどのような音律で演奏しているのかが一目で分かります。(『旋律はピタゴラスで』というのがどの程度本当なのかが分かると思います)
 A音のピッチは、ソロが始まって1小節目の4拍目及び3小節目の4拍目で奏されるA線開放弦の音を基に決定しました。解説もご覧ください。

 それぞれの演奏の、ヴィブラート速度と最大ヴィブラート幅を示してみました。尚、値は波形から読み取ったものですが、読み取りには若干の主観が入りますので参考程度にご覧になってください。
 また演奏者名を公開しましたので、皆様の方で音源を入手することにより音源と波形の比較も可能となります。お試しください。

No.1   P1 P2 P3 P4 P5  (A:450Hz)  5.5〜6.8Hz 90cent Anne Sophie Mutter
No.2   P1 P2 P3 P4    (A:445Hz)  6.3〜6.6Hz 75cent Itzhak Perlman
No.3   P1 P2 P3 P4 P5  (A:443Hz)  6.1〜6.7Hz 80cent Janos Selmeczi
No.4   P1 P2 P3 P4 P5  (A:443Hz)  6.2〜6.5Hz 80cent Joseph Silverstein
No.5   P1 P2 P3 P4 P5  (A:445Hz)  6.2〜6.5Hz 55cent Joshua Bell
No.6   P1 P2 P3 P4 P5  (A:444Hz)  5.9〜6.5Hz 75cent Leila Josefowics
No.7   P1 P2 P3 P4 P5  (A:443Hz)  6.0〜6.6Hz 70cent Linda Brava
No.8   P1 P2 P3 P4 P5  (A:445Hz)  6.0〜6.2Hz 75cent Maxim Vengerov
No.9   P1 P2 P3 P4 P5  (A:446Hz)  5.2〜5.8Hz 90cent Miklos Szenthelki
No.10  P1 P2 P3 P4 P5  (A:445Hz)  6.0〜6.4Hz 60cent Nigel Kennedy

 10名のタイスを聞き比べると、ヴィブラート速度と幅の変化を大きく取っているNo.1さんの演奏が一番ドラマチックに感じられ、引き込まれます。でも変化の少ない演奏もそれはそれであっさりとしていいかな。結局、個人の趣味やその時の気分によるのかもしれませんね。どれをとっても超一流の演奏だし。

※Sassmannshaus先生のマスタークラス(ヴァイオリン)

Sassmannshaus先生は現代の優れたヴァイオリン教育者のお一人であり、ネット上で指導方法を細かく公開しておられます。これほどの素晴らしい内容が無料とは、とても信じられません。受講生たちも非常にレベルが高いです。
訪問するにはここをクリックしてください。
尚、以下の曲はすべてそのサイトで閲覧することが出来ます。映像&演奏と波形を見比べてください。随所に新しい発見があると思います。

   ・ドヴォルザーク ロマンス 
     P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7  (A:442Hz)
   ・ルクレール ソナタ第3番 サラバンド 
     P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8  (A:442Hz)
   ・タイスの瞑想曲 
     P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8  (A:442Hz)
   ・ヴィニャフスキー 伝説曲 
     P1 P2 P3 P4  (A:442Hz)
   ・カルメン幻想曲
     P1 P2 P3  (A:442Hz)
   ・モーツァルトVn協奏曲第4番第2楽章、無伴奏
     P1 P2  (A:442Hz)
   ・モーツァルトVn協奏曲第4番第2楽章、ピアノ伴奏付き
     P1 P2 P3 P4  (A:442Hz)


※以下の2曲は、子供たちの演奏です。ヴィブラートは非常にゆっくり(4.5Hz〜5.0Hz)とかけています。ご参考までにUPしました。他の波形と見比べてみてください。

   ・リスト コンソレーション 
     P4 P5  (A:442Hz)
   ・ヴィニャフスキー ヴァイオリン協奏曲第2番 
     P1 P2 P3  (A:442Hz)

  
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